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ワーママはなぜ時間がない?週休3日でも休めなかった私の話

セージ色の布の上に、予定を表す短いステッチ入りの手帳とペンを置いた刺繍絵本風の作品

娘が3歳になった年の4月頃、会社の週休3日制度を利用し始めました。

仕事のお休みは、土日と水曜日。子どもは保育園に行っていたので、水曜日の日中は私ひとりです。

それまで「時間がない」と思っていた私に、平日まるごと自由な時間ができたわけです。

ところが、その水曜日に何をしていたかというと、役所や銀行へ行ったり、美容院へ行ったり。

平日に済ませたい用事を、せっせと片づけていました。

いや、美容院だって自分のための時間なんですけどね。

でも、せっかくの休日に「今日は何もしないで休もう」とは、なかなか考えられなかったんです。

あんなに時間が欲しかったのに、いざ時間ができたら、また予定を入れている。

私が欲しかったのは、用事を済ませる時間だったんでしょうか。

働きながら子どもを育てていると、毎日があっという間に過ぎていきます。

仕事も家事も育児も、もう少し効率よくできれば、自分の時間ができるはず。

私もずっとそう思っていました。

でも、実際に休みが増えてみると、思っていたほど休んでいない自分がいました。


この記事の目次

コーヒーを飲む30分すら、見つからない毎日

週休3日になる前は、フルタイムで働いていました。

夫も仕事が忙しく、深夜まで働いたり、会社に泊まったりすることも。平日の家事や育児は、ほとんど私が担っていました。

朝は子どもを保育園へ送ってから出勤。仕事が終わればお迎えへ行き、帰宅したら夕飯、お風呂、寝かしつけ。

そして、そのまま一緒に寝落ち。

趣味の時間がないとか、好きなことができないとか、それ以前の話でした。

コーヒーを淹れて、30分くらいゆっくり飲みたい。

そんな時間すら、なかなか取れなかったんです。

「子どもが寝たあと」は、私も夢の中

自分の時間をつくる方法として、「子どもが寝たあとを活用する」という話をよく見かけます。

たしかに、子どもが寝てからなら、自分の好きなことができそうです。

でも、当時の私は一緒に寝落ちしていました。

子どもが寝たあとに起きて、家事を済ませたり、本を読んだり。そんな生活に憧れはあっても、実際には眠くて仕方がない。

今振り返ると、あの頃の私に必要だったのは、夜をもっと有効活用することではなく、普通に眠ることだったのかもしれません。

仕事、送迎、夕飯。一日はすでに満員

会社員時代は、通勤だけでも片道約1時間。保育園への送りを含めると、朝は約1時間20分かかっていました。

仕事の時間はもちろん、保育園のお迎えにも時間があります。

夕飯やお風呂、寝かしつけだって、毎日のことです。

そこに洗濯や掃除、明日の準備まで入れたら、なかなかの仕事量。

それでも当時は、「もっと上手に時間を使えれば、何とかなるんじゃないか」と思っていました。

自分のために使える時間がない。でも、その一日をどうにか工夫しようとしていたんですよね。


時短は頑張ってる。それでも時間が足りない

時間がなかった頃、何も工夫していなかったわけではありません。

生協のミールキットを使ったり、買い物をまとめて済ませたり、休日に作り置きをしたり。

平日を少しでもラクにするために、いろいろ試していました。

ミールキットなら「かろうじて手作り」?

当時は、お惣菜を買うことに罪悪感がありました。

でも、ミールキットなら材料を自分で調理するので、「これなら、かろうじて手作りの範疇かな」と思えたんです。

今なら、そんなに手作りにこだわらなくてもよかったのになぁと思います。

冷凍食品もお惣菜も、もっと使えばよかった。

もちろん、ミールキットには助けられました。平日の食事を少しでもラクにできたのは確かです。

ただ、私は「夕飯はある程度手作りするもの」という前提を変えずに、できるだけ早く作ろうとしていたんですよね。

時短の方法を探しているつもりで、実は、自分の中の条件を一生懸命守っていたのかもしれません。

時短しても、やることは減らない

夕飯を早く作る。買い物の回数を減らす。休日にまとめて準備しておく。

どれも、忙しい生活を回すための工夫です。

でも、夕飯を30分で作れるようになっても、夕飯を作るという予定は残ります。

そもそも今日は作らなくてもいいんじゃない?

そう考えられるようになったのは、ずいぶんあとでした。

家事を減らしたり、家族に任せたり。今なら、以前とは違う選択肢も思い浮かびます。

当時の私は、「やらない方法」より「早く終わらせる方法」を探していたんですよね。

そんなふうに時間をつくろうとしていた私に、まとまった自由時間ができました。

週休3日の水曜日です。


週休3日の水曜日、予定は役所と銀行と美容院

娘が2月に3歳になり、その年の4月頃から週休3日制度を利用することになりました。

水曜日は仕事が休みで、子どもは保育園。

誰かの予定に合わせなくても、自分で使い方を決められる平日です。

それまでの生活を考えれば、かなり贅沢な時間だったはず。

でも、いざ水曜日が休みになると、平日に済ませたい用事が次々と思い浮かぶんです。

せっかくの平日休み、用事がはかどる!

役所へ行こう。銀行にも行っておきたい。美容院の予約も入れられる。

平日に休みがあると、できることが増えます。

会社員時代は、平日にしか済ませにくい用事があると、仕事との調整が必要でした。

それが、水曜日ならできる。

しかも、子どもは保育園です。

一人で動けるとなれば、用事も済ませやすくなります。

そりゃあ、いろいろ予定を入れたくもなります。

ただ、今振り返ると、あの水曜日には少し不思議なところがありました。

「何もしない」は、まさかの選択肢外

もちろん、役所や銀行の用事は必要です。

美容院に行くのだって、自分のための時間。行きたいところへ行けるのは、ありがたいことです。

だから、水曜日の使い方が間違っていたとは思いません。

ただ、「今日は何もしないで過ごそう」とは、なかなか考えられませんでした。

せっかく自由な日があるのだから、普段できないことを済ませておきたい。

用事が一つ終われば、ほかにも何かできそうな気がする。

そうやって、自分で予定を増やしていたんです。

時間がない頃は、自由な一日があれば、もっとゆっくりできると思っていました。

ところが、実際に自由な一日ができても、私はその時間を用事で埋めていた。

時間が足りなかっただけじゃなくて、時間ができたときの使い方も、ずいぶん忙しかったようです。


仕事が休みの水曜日に、役所・銀行・美容院の用事を入れていたことを示す図解。訪問時刻や順番は示していません

空いた時間も、つい予定で埋めてしまう

週休3日の経験を振り返ると、私には「空いた時間を有効に使わなきゃ」という気持ちがあったんだと思います。

やることが終わって時間が空いたら、別の用事を済ませる。

その用事が終わったら、また次のことをする。

これでは、いくら時間をつくっても、休む時間はなかなか増えません。

30分空いたら、次の家事へ

たとえば、家電を使って家事が30分短くなったとします。

その30分で、溜まっていた洗濯物を畳む。

夕飯を家族に任せられたら、その間に部屋を片づける。

在宅勤務で通勤時間がなくなったら、朝のうちに仕事を進める。

どれも、生活をラクにするためには役立つことです。

でも、これを毎回繰り返していたら、自分の時間はいつできるんでしょう。

週休3日だった頃の私も、これと似たことをしていました。

空いた時間を「何かを済ませるための時間」と考えるクセがあったのかもしれません。

予定を減らして、あえて何もしない

今は、時間が足りないと感じたとき、「どうやって早く終わらせよう」だけでなく、「これ、そもそもやらなくてもいいんじゃない?」と考えるようになりました。

毎日やっている家事を一日休む。

自分がやっていたことを、家族に任せる。

予定を一つ減らして、その時間には何も入れない。

もちろん、全部できるわけではありません。

仕事も家事も育児も、やらなければならないことはあります。

でも、自分で決められることまで、いつも予定でいっぱいにする必要はないはずです。

やってみよう

空いた時間、どう使いたい?

① 今やろうとしていること、本当に必要?

毎日じゃなくてもいいことや、今回はやらなくても困らないことはありませんか。

② それは、自分がやらなきゃいけない?

家族やサービスに任せられること、仕組みを変えられることはないでしょうか。

③ 空いた時間を、また予定で埋めていない?

何かを済ませるだけでなく、休んだり、好きなことをしたりする時間にもできます。

全部を見直す必要はありません。

一つでも「これはやめてもいいかも」と思えることが見つかれば、そこから考えてみてもよさそうです。


今は「休む」も予定のひとつ

以前の私は、やることを全部終わらせたら休めると思っていました。

でも、家事ってなかなか終わらないんですよね。

夕飯を作れば洗い物があるし、洗濯をすれば畳むものがある。平日にできなかったことは、休日に回ってきます。

それなら、全部終わるのを待つのはやめよう。

今は、土日は基本的に休むと決めています。

「ママも休みます」と宣言

家族には、「ママも休みます」と伝えています。

疲れている日は、心ゆくまで寝ます。

何か特別なことをするわけでもなく、ただ寝る。

以前なら、休みの日に何もできなかったと思っていたかもしれません。

でも、今は寝るためにその時間を使ったのだから、それでいいと思っています。

もちろん、私だって毎回思いどおりに休めるわけではありません。

ただ、休むことを「全部終わったらすること」にしなくなったのは、大きな変化でした。

あの水曜日の私に、今ならひと言

今でも、週休3日だった頃のことを思い出します。

水曜日は仕事が休みで、子どもは保育園。

一日を自由に使えるなんて、あの頃の私には本当にありがたいことでした。

役所にも銀行にも行ける。美容院の予約も入れられる。

でも、休むことは、なぜか予定に入っていなかった。

あの頃の自分に声をかけられるなら、こう言いたいです。

せっかくの水曜日、何もしないで過ごしたっていいんじゃない?

「何かやらなきゃもったいない」なんて考えていたあたりが、私らしいなぁと今は思います。