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ワーママの通勤時間はどのくらい?平均と、片道1時間だった私の話

晴れた朝、駅へ続く道を女性が歩く、小さな街の刺繍絵本風の風景

会社員だった頃、私の通勤時間は片道約1時間でした。

といっても、電車に乗っていたのは20分ほど。朝は座れたら寝て、帰りはスマホで夕飯のレシピを探したり、会社のメールを返したり。

たった20分ですが、なかなか忙しい電車時間だったようです。

通勤時間を有効活用しようと意気込んでいたわけではありません。朝は眠いし、帰りは夕飯のことを考えなきゃいけない。そうしているうちに、あっという間に最寄り駅です。

でも、片道1時間の通勤をいつも長いと感じていたかというと、そうでもありません。

それなりに時間はかかっていましたが、乗り換えもなく、比較的混雑を避けられる経路を選んでいました。

それでも、寝不足の朝や残業が続いた日は「この1時間、もったいないなぁ」と思うこともありました。

いつもと同じ道を通っているのに、平気な日と、やけに長く感じる日がある。

そもそも、働くママの通勤時間って何分くらいが普通なんでしょう。

この記事の目次

ワーママの通勤時間、みんなどれくらい?

私の通勤時間は片道約1時間。これって長いのかな?

ほかの働くママはどれくらい通勤しているんだろうと気になって、平均を調べてみました。

ところが、働く母親だけを対象にした全国的なデータは限られています。そこで参考にしたのが、総務省の「社会生活基本調査」です。

全国平均は1日1時間19分。でも、ちょっと待って

総務省統計局の「令和3年社会生活基本調査」によると、平日に通勤・通学をした人の通勤・通学時間は、全国平均で1日1時間19分でした。

この1時間19分は、1日当たりの通勤・通学時間の平均で、片道の平均ではありません。

私の片道約1時間とは、そのまま比べられないんですね。

しかも、この数字には通学者なども含まれているので、働くママだけの平均でもありません。

参考にはなりますが、これだけで「片道1時間は長すぎる」と判断するのは難しそうです。

総務省統計局「令和3年社会生活基本調査」(2021年調査)

  • 対象:平日に通勤・通学をした10歳以上の人
  • 数値:通勤・通学時間の行動者平均時間、全国1日1時間19分
  • 注記:働く母親限定の平均ではない

出典:総務省統計局「令和3年社会生活基本調査 結果の概要」

片道30分でも、1時間でも

片道1時間といっても、座って過ごせる1時間と、満員電車で立ちっぱなしの1時間では、ずいぶん違いますよね。

毎日出社するのか、週に何日かは在宅勤務なのか。それによっても負担は変わります。

私の場合は、電車に乗っていたのは約20分。乗り換えもありませんでした。

だから、片道1時間でも通勤そのものが毎日つらかったわけではありません。

一方で、片道30分でも、保育園の送迎や残業が重なって毎日ギリギリなら、しんどいと感じるはずです。

30分だからラクとも、1時間を超えたら長すぎるとも言い切れない。

数字で比べるのは簡単ですが、自分に合う通勤時間となると、そう単純でもなさそうです。

通勤1時間。でも保育園に寄ると1時間20分

会社員だった頃、自宅から職場まではドア・トゥ・ドアで約1時間でした。

家から駅まで徒歩約15分、電車に乗って約20分、会社の最寄り駅から職場までは徒歩約15分でした。徒歩・乗車時間はいずれも概数です。

ところが、子どもを保育園へ送ってから出勤する日は、約1時間20分かかっていました。

自宅から保育園へ行き、駅へ向かって、電車に乗って、ようやく職場。

「私の通勤は片道1時間」と言っていたけれど、朝にはさらに20分の移動があったわけです。

電車に乗っていなくても、朝の時間は過ぎていく

家から駅までの15分も、会社までの15分も、電車には乗っていません。

でも、その時間だって通勤時間です。

さらに保育園へ寄るとなれば、玄関を出てから仕事を始めるまで、結構な時間がかかっていました。

毎日のことだから、いつの間にか当たり前になってしまうんですよね。

片道1時間20分。往復も含めれば、仕事以外の移動にかなりの時間を使うことになります。

わたしの体験から

通常の通勤:片道約1時間

自宅 → 徒歩約15分 → 電車約20分(乗り換えなし) → 徒歩約15分 → 職場

保育園送迎がある朝:約1時間20分

自宅 → 保育園 → 駅 → 職場

※徒歩・乗車時間はそれぞれ概数です。片道約1時間は、徒歩を含めたドア・トゥ・ドアの所要時間です。

通常の通勤は片道約1時間、保育園送迎がある朝は約1時間20分。徒歩と電車の内訳を示した図解

毎日の30分は、1か月でどれくらい?

片道1時間と聞くと、そこまで長くない気もします。でも、毎日往復2時間。それが週5日となると、結構な時間ですよね。

せっかくなので、1か月でどれくらいになるのか計算してみました。

表は左右にスクロールできます

片道の通勤時間1日の往復週5日4週間
30分1時間5時間20時間
1時間2時間10時間40時間
1時間半3時間15時間60時間

※週5日出社・4週間として単純計算。徒歩などを含む通勤時間で計算し、祝日・休暇・在宅勤務などは考慮していません。

片道30分違うだけで、1か月では20時間もの差になります。

こうして見ると、毎日の移動ってなかなか大きい!

ただ、月40時間通勤しているからといって、40時間すべてが無駄だったとは思いません。

実際、私もその時間の一部で、寝たり夕飯のことを考えたりしていたのですから。

同じ1時間なのに、しんどい日とそうでない日があった

会社員時代、通勤が特に長く感じられたのは、寝不足の朝や残業が続いているときでした。

普段はそれほど気にならない道のりも、疲れていると「今日は長いなぁ」と感じるんです。

電車の乗車時間が延びたわけでも、駅までの距離が変わったわけでもありません。

同じ片道1時間なのに、なんだか損をしている気分になる日がありました。

会社を出ても、まだ一日は続いている

子どもが3歳だった頃、私は平日の育児をほぼ一人で担っていました。

夫は深夜まで仕事をすることが多く、会社に泊まる日もありました。

私も仕事を終えて保育園に迎えに行き、帰宅したら夕飯、お風呂、寝かしつけ。

夜は、そのまま子どもと一緒に寝落ちしていました。

会社を出ても、まだまだやることがあるんですよね。

しかも、お迎えには時間制限があります。

残業が長引いたり、電車が遅れたりしても、子どもを迎えに行かなければいけません。

仕事を終えたら一息つける、というわけにもいきませんでした。

平日にできなかった家事は、土日へ

仕事と送迎、夕飯、お風呂、寝かしつけ。

それだけで一日が終わってしまったら、掃除や片づけ、まとめ買いはどうなるのでしょう。

消えてなくなってくれればいいのですが、そうはいきません。

結局、週末にまとめてやることになります。

以前の私も、忙しい平日の夕飯をラクにするため、休日に作り置きをしていました。

平日のために休日を使う。これでは、休みの日もなかなか休めません。

私が欲しかったのは、何の時間だったんだろう

あの頃は、コーヒーを淹れて30分ゆっくりする時間すらありませんでした。

朝から仕事と育児の支度に追われて、帰宅してからも子どものことで精いっぱい。

そんな生活の中では、通勤の1時間も惜しくなります。

でも今思えば、私が欲しかったのは、単に電車に乗らない生活ではなかったのかもしれません。

仕事と育児の合間に、少しくらい自分の時間が欲しかった。

通勤時間が長いと感じる日には、たいていそのほかの時間にも余裕がなかった気がします。


通勤がなくなっても、夕飯は勝手には決まらない

会社員時代に週休3日の制度を利用し、その後はフリーランス、法人経営へと働き方を変えてきました。

毎日会社へ通う生活から離れると、当然ですが、移動に使う時間は減ります。

片道約1時間、往復なら約2時間。これだけの移動がなくなるのは、かなり大きな変化です。

ところが、通勤がなくなってから、意外なことに気づきました。

電車の中で済ませていたことは、通勤しなくなっても残っていたんです。

朝の20分は、貴重な睡眠時間だった

会社員時代、朝の電車で座れたら、よく寝ていました。

乗車時間は20分ほどですが、寝不足の私にはありがたい時間です。

通勤時間の有効活用といえば、読書や勉強を思い浮かべる人もいるでしょう。

私の場合は睡眠。

もちろん、電車で寝るより家で十分に眠れたほうがいい。でも当時は、仕事と子育てをしながら、なかなか睡眠時間を確保できませんでした。

私にとって朝の電車は、仕事へ向かうための移動手段でありながら、少しだけ休息できる場所でもあったんです。

帰りの20分は、夕飯の作戦会議

帰りの電車では、スマホで夕飯のレシピを探していました。

今日は何を作ろう。必要な材料は何だろう。

会社のメールに返信することもありました。

たった20分ですが、帰宅後にやることを少しでも減らしておきたかったんですよね。

朝は寝て、帰りは夕飯や仕事のことを考える。

こうして書き出してみると、電車の中でも結構いろいろやっていたんですね。

のんびり景色を眺めながら読書を楽しむ、なんて優雅な通勤ではありませんでした。

移動はなくなった。でも、夕飯はどうする?

通勤しなくなれば、駅まで歩いていた時間も、電車に乗っていた時間もなくなります。

その分、移動に使っていた時間が浮くのは確かです。

でも、夕飯は勝手には決まりません。

仕事のメールだって返さなければいけないし、眠ければどこかで休みたくなります。

電車の中で済ませていたことを、今度は別の時間にやることになるんです。

考えてみれば当たり前なのですが、通勤時間を減らしたかった頃には、あまり意識していませんでした。

なくなったのは移動であって、そこでしていたことまで消えたわけではありません。

だから、片道1時間の通勤がなくなっても、毎日まるまる2時間の自由時間が増えるとは限らないんですよね。

何しろ、夕飯は待ってくれません。

通勤のために減っていることがある時間

  • 家で過ごす時間
  • 朝夕の余裕
  • 家族と過ごす時間
  • 睡眠や自分の時間

通勤中にしていることがあるもの

  • 仮眠や休息
  • 夕飯・買い物の段取り
  • メール返信
  • 読書や一人で過ごす時間

ただ、通勤がなくなって、ようやく自分で使い道を決められるようになった時間もあります。

その時間に何をするか。

以前と同じように夕飯のことを考えてもいいし、ほかのことに使ってもいい。少し休んでもいい。

通勤時間を減らすなら、そんなところまで考えてみたいです。


私が変えたのは、通勤時間より「通い方」だった

片道約1時間の通勤をしていた私ですが、実は通勤経路にはちょっとしたこだわりがありました。

できるだけ混雑した電車に乗りたくないし、乗り換えも面倒。

毎日通うことになるのだから、なるべくラクな方法を選びたかったんです。

5分の満員電車より、15分歩くほうがよかった

自宅の最寄り駅から会社に行くには、まず5分ほど混雑した電車に乗って、途中で乗り換える必要がありました。

たった5分とはいえ、毎朝のこと。

それならと、私は自宅から15分歩いて、乗り換えなしで会社に行ける駅を利用していました。

会社の最寄り駅からも15分ほど歩くので、電車に乗っていたのは約20分。ドア・トゥ・ドアでは片道約1時間です。

自宅の最寄り駅を使えばいいのに、わざわざ15分も歩いて別の駅へ。

一見すると遠回りですが、私にとってはそのほうが快適でした。

通勤時間を数分短くするよりも、混雑した電車に乗って、さらに乗り換えることを避けたかったんですよね。

コロナ禍で、出社する日を減らせるようになった

そんな通勤生活に変化があったのが、コロナ禍です。

在宅勤務ができるようになってからは、出社日を減らせるように仕事を調整しました。

それまで当たり前だった会社への往復も、出社しない日には必要ありません。

電車に乗っていた20分だけでなく、駅まで、そして会社まで歩いていた時間もなくなります。

片道の所要時間を数分短くするより、出社する日そのものを減らす。

私の場合、こちらのほうが移動時間を大きく変えられる方法でした。

もちろん、在宅勤務ができるようになるまでは、毎日会社へ通っていました。

振り返ってみると、私が考えていたのは、必ずしも通勤時間の短縮だけではなかったようです。

混雑を避けるために、あえて歩く。出社しなくていい日は、できるだけ出社しない。

そのときの自分にとって、無理なく働ける方法を選んできたんだと思います。

会社員時代には、娘が3歳になった年の4月頃から週休3日制度も利用しました。その後はフリーランス、法人経営と、働き方そのものも変わっていきました。

会社員を辞めたほうがいい、という話ではありません。今の仕事を続けたい理由があるなら、それも大切にしたいところです。

ただ、仕事を続けるための時間の使い方には、思っていたより選択肢があるのかもしれません。


その1時間を、何に使いたかったんだろう

会社員だった頃は、片道約1時間かけて通勤していました。

その時間が長いと感じる日もあれば、そうでもない日もありました。

通勤時間の平均を調べてみたものの、結局、何分なら大丈夫という正解は見つかりません。

でも、あの頃の自分を振り返ってみると、通勤が長く感じられる日には、たいてい生活のほかのところにも余裕がなかったんです。

寝不足だったり、残業が続いていたり、帰宅後にもやることが山積みだったり。

一方で、電車に乗っていた20分には、睡眠や夕飯の段取りという役割もありました。

だから、通勤時間を短くすれば何もかも解決する、というわけでもなさそうです。

もし毎日30分空いたら?

もし今、通勤時間が30分短くなったとしたら。

その時間に、何をしたいでしょうか。

やってみよう

今の通勤時間、何が一番気になっている?

① 通勤のために、何の時間が減っている?

睡眠、家族と過ごす時間、家事、自分の時間など。

② 電車や車の中では、何をしている?

休息、仕事、家事の段取り、それとも一人の時間?

③ もし毎日30分空いたら、何に使いたい?

早く帰る。ゆっくり眠る。子どもと話す。何もしない。

全部に答える必要はありません。

「通勤が長いというより、帰宅後に余裕がないのがつらいのかも」

「電車に乗っている時間は嫌いじゃないけれど、毎日お迎えがギリギリなのは何とかしたい」

そんなふうに考えてみると、通勤時間の数字だけでは見えてこなかったことがあるかもしれません。

せっかく空いた時間、また何かで埋めていない?

通勤が30分短くなったら、夕飯の準備をすることも、仕事を進めることもできます。

でも、せっかく空いた時間を、また別の用事で埋めてしまったら。

結局、自分の時間はいつまでたっても増えません。

私は会社員だった頃、朝の電車で寝て、帰りは夕飯を考えていました。

今になって、あの通勤時間が全部無駄だったとは思いません。

ただ、もし通勤時間を減らせるなら、今度は何のために時間をつくるのかも考えておきたい。

早く帰って何をするか、ではなく、早く帰って何をしなくて済むか。

たまには、夕飯のことも仕事のことも考えず、ぼーっとする時間があったっていいじゃないですか。